ペルセポリス観光
どうも熊野です。
今回はイランのシーラーズ郊外にあるペルセポリスについて紹介します。

ペルセポリスとは
ペルセポリスについて簡単に説明すると、今から2500年前にこの地にあった大帝国であるアケメネス朝ペルシャのダレイオス1世が建設した都です。
その後クセルクセス、アルタクセルクセス1世の3代にわたって造営と改築がされています。
しかし、紀元前331年にアレキサンダー大王の攻撃によって王朝は滅び、この遺跡は徹底的に破壊と略奪に遭いました。
その後かつての栄華を誇ったペルセポリスは放棄され、2300年後の現在へ至るというのが大まかな歴史になります。
ペルセポリスの最大のポイントとしては、ダレイオス1世、クセルクセス、アレキサンダー大王などの遺跡に関連する人物が、どの世界史の教科書にも必ず載っているほど有名であることだと思います。
世界史未履修勢からすると、「どの国の誰???」となりそうですが、アケメネス朝ペルシャとギリシャとの間で起きたマラトンの戦いでの故事が「マラソン」の語源になっていたり、宇宙戦艦ヤマトが目指した「イスカンダル」の由来がアレキサンダー大王だったり、とにかく後の歴史に影響を与えまくった国や人物が関わっている遺跡です。
アクセス方法
ペルセポリス周辺はお土産屋や小さな飲食店を除いてほとんど何もありません。
遺跡まで直接行ける公共交通機関も全くないのでアクセスはタクシー利用が一般的です。
- 必要時間:シーラーズから往復2時間半
- 交通手段:タクシー
- 交通費:往復1400円程度
観光の拠点になるのが、「シーラーズ」という都市で、そこからタクシーで行くのがほぼ唯一の選択肢です。
ちなみにシーラーズは首都のテヘランを始め主要な街から直通のバスや飛行機が出ています。
ペルセポリス以外にも名所が沢山あるので街自体も楽しめます。
シーラーズからペルセポリスまでは道なりに片道60キロ、爆速のタクシーでも1時間ちょっとかかり意外に遠かったです。
ただ、イランのタクシーは日本とは比べ物にならないほどリーズナブルです。
私が行った際は行き帰りともに片道250万リアル(700円)で交渉成立しました。
私は行き帰りで別々のタクシーを利用しましたが、ペルセポリスからの帰りのタクシーの台数が数台しかいませんでした。
片道づつ交渉するより値段は高くなりますが、待機時間も含めた往復で交渉した方が無難そうです。
ペルセポリス見学
チケット売り場はタクシーを降りたところから一本道を歩いて3分くらいのところにあり、入場料は旅行時点で200万リアル(560円)でした。
ちなみに、遺跡エリア内にリュックサックの持ち込みはできませんでしたが、無料の手荷物預け所がチケット売り場の近くにあるので大丈夫です。
遺跡内は屋外でめちゃくちゃ暑かったですが、水の持ち込みはOKでした。
- 所要時間: 2時間程度
- 入場料: 約560円
持ち込める基準についてはよく分かりませんでしたが、貴重品を入れたウェストポーチはOK、リュックサックはNGでした。

ペルセポリスの見どころも少しですが紹介します。
このクセルクセス門付近は出入場口に近く、有名でもあるので一番人だかりが凄かったです。
シーラーズ郊外の人気観光スポットだけあって遺跡を見にくる人はそこそこ多いので、人混みを避けたい人は早い時間帯に来ることをおすすめします。

かつては美しい王宮や神殿が立ち並んでいたそうですが、ご覧の通りほとんどが破壊されたり風化したりして現在では一部の柱や土台を残すのみになっています。

かつての巨大建築に関しては面影を残すのみとなっていますが、レリーフに関しては2300年前に作られたとは思えないほど素晴らしいです。

入り口から遠い場所にはペルセポリス全体を一望できる展望スポットがあります。
坂道がしんどいですが景色はとてもいいのと人も少なくなって落ち着いて観光できるので必見です。
ちなみにペルセポリスの公開エリアのほぼ全てが上の写真に写っています。
大きさはざっくり300×400mで、私の場合は全ての場所を隅々まで回ってちょうど2時間かかりました。
まとめ
2023年現在、ペルセポリスへは2000円と半日あれば行くことができました。
シーラーズ自体も面白い街だったのですが、ここまで来たらペルセポリスは外せないなと個人的に思いました。
私は大満足でしたが、一部の旅行者の間では「がっかりスポット」という評判が残念ながら立っています。
確かに、同じ中東にある有名な遺跡であるペトラ遺跡やピラミッド、カッパドキアと比較すると遺跡自体の規模が小さいです。
また遺跡にある建物の保存状態も正直言って良くないので、いわゆる「写真映え」を期待していると確かにがっかりという評価にも納得です。
しかしペルセポリスの見どころは、最初に説明した通り歴史の深さにあると思うので、悠久のペルシャ文化を味わいたい人は超おすすめの観光スポットです。
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