【マルエーフェリー】鹿児島航路 乗船方法や注意点について紹介

国内旅行

沖縄~鹿児島航路とは

 おはようございます熊野 (KUMANO) です。

今回は、マルエーフェリー (沖縄~鹿児島航路) について自身の乗船体験を踏まえて紹介したいと思います。

沖縄といえば、飛行機で行くイメージが一般的ですが、実は鹿児島からフェリーが出ています。
路線は沖縄(那覇)~本部~与論島~沖永良部島~徳之島~奄美大島~鹿児島と、沖縄・奄美諸島と鹿児島本土を結ぶ重要な路線になっており、特に与論島、沖永良部、徳之島に向かう際は飛行機と並んで数少ない交通手段の選択肢のうちの1つになっています。

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与論島に着岸するマルエーフェリー

 ちなみにマルエーフェリーは、マリックスラインと共通の航路と時刻表を持っており、2隻ずつ合計4隻の船を鹿児島~奄美でローテーションさせる形で1日1往復の運航を行っています。なお2社で窓口が異なりますが、運賃は基本的に同じです。ホームページで運航日と会社を確認しながら予約しましょう。

船の違いは多少ありますが、会社によるサービスもほぼ同じと考えていいと思います。

 

乗船予約

乗船予約は、両会社ともに1か月前の8時半から前日まで電話での受付を行っています。当日カウンターでの直接受付も行っていますが、混雑期には予約がすべて埋まる可能性があるので注意しましょう。

WEB予約は、以下のサイトから行えます。こちらは出発の3日~4日前に予約受付が終了してしまうので注意しましょう。

travel.willer.co.jp

 

・マルエーフェリー 099-226-4141
・マリックスライン 090-225-1551

なお、どの予約方法をとっても料金は同じです。

当日は予約番号と氏名を乗り場近くにある窓口で伝え、乗船申込書で必要事項を記入してから料金を支払う流れになります。

搭乗の流れ

詳しい時間は公式サイトを参照して頂きたいのですが、船の搭乗窓口は、出発のおよそ1時間半前から30分前に開かれています。繁忙期は非常に混雑するそうなので、出発時刻の1時間前には手続きを終わらせると良いでしょう。

また乗船口は出発の10分前には閉まってしまうので、時間には余裕をもって搭乗するようにしましょう。

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那覇港に着岸するマルエーフェリー ここから与論島まで搭乗しました。

ちなみに、船の搭乗や下船の際は、階段でできたタラップを上り下り必要があります。私はバックパック・ダイビング機材一式・ウェイトと総重量20キロ以上を持っていたので相当大変でした。私の後ろにいた人ごめんなさい。

階段は濡れている&急なので荷物は出来るだけコンパクトにまとめましょう。

船内

今回登場した船や搭乗区間は以下の通りです。

・那覇港~与論港 フェリー波之上 2等和室
・与論港~和泊港 フェリーあけぼの 2等和室

 フェリーの内部に関して、細かい部分の違いはありますが、2隻とも似たような作りになっています。どちらも食堂やシャワールーム、売店、パブリックスペースが完備されておりとても快適でした。

2等和室についてはフェリーでよくある雑魚寝の船室で、可もなく不可もなく値段相応といったところでした。ちなみに部屋は与論島行きの部屋、奄美行きの部屋など行先別に分かれており、乗船時にチケットを見せれば係員に場所を誘導されます。

そしてこの部屋にいれば、目的地の港に到着する少し前のタイミングで「もうすぐ着岸なので下船の準備をしてください」と案内がかかるので、うっかり乗り過ごす心配はありません。

www.aline-ferry.com

内部の写真についてはホームページを張り付けましたのでそこからご覧ください。

船体は比較的大型なので、私が乗ったときは揺れは少なかったですが、天候や風向きが悪いとそれなりに揺れるそうなので酔い止め薬は必須だと思います。なお、フェリー波之上の売店では酔い止め薬を取り扱っていないので、必ず陸の薬局で事前購入しましょう。

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与論港から沖永良部島へ出発するところ

また天気のいい日には展望デッキが解放されます。奄美の島々はどこも絶景なので忘れずに行きましょう。

沖縄~鹿児島フェリーのメリット

飛行機ではなく沖縄~鹿児島フェリーを利用するメリットは大きく分けて3つあります。

・安い
・飛行機の直行便が無い島間の移動ができる
・景色が綺麗

まず値段ですが、飛行機とフェリーでは金額に大きな違いがあります。
那覇~与論のフェリー料金は2023年1月時点で4290円、学割を使うと3440円ですが、この区間を飛行機で利用すると10000円~15000円が相場です。 (skyscannerによる調査)

・フェリー片道 沖縄(那覇港)~与論島 4290円 (学割3440円)
・飛行機片道  那覇空港~与論空港  10000~15000円

また、フェリーでは飛行機の直行便が無い島間の移動がとても簡単にできます。例えば与論島~沖永良部島へアイランドホッピングがしたい場合、フェリーを利用すれば片道1470円、所要時間も2時間ですが、飛行機はそもそも直行便が無いため、鹿児島or那覇空港経由で料金も3万円以上はかかります。

・フェリー片道 与論島~沖永良部島   1470円 (学割サービスなし)
・飛行機    与論空港~沖永良部空港 23年1月現在直行便無し 
 

このような路線を利用するとなると圧倒的にフェリーの方が便利になります。

最後の大きなメリットとして、この鹿児島航路は南の島々を結んでいるため景色がとても美しいです。
鹿児島航路の良さを写真とともに紹介します。

与論島に近づくフェリー 島が平らなのが印象的

残念ながら天気が悪く、ギリギリ欠航を免れた日だったので生憎の曇天でした。
日本は山がちな島が多いですが、与論島は珍しく平らな見た目をしているので、まるで海外の南国リゾートに来たかのような雰囲気が漂っています (こう感じるのは筆者だけ?)

晴れた日に与論港に入港するフェリー 奥に見える島は沖縄本島

ちなみに晴れた日だとこんな感じ、息をのむような絶景です。ちょうどこの日に入港したかったです。

与論港に着岸しようとするフェリー

近づいてみると、小さな港に不釣り合いなほど大型のフェリーが着岸していることが分かります。
少し荒れただけで着岸ができなくなり欠航するのも仕方なさそうです。

フェリーから眺める与論港 とてもいい島でした

与論島では毎日のようにシュノーケリングをしていましたが、今までに行った島の中でもトップクラスに透明度が高かったです。フェリーから海を眺めるだけでもその綺麗さが伝わると思います。

沖縄周辺と沖永良部島の写真が無いですが、筆者は船酔い耐性がゼロなので残り時間はずっと客室で寝ていました←もったいない

沖縄~鹿児島フェリーのデメリット

沖縄~鹿児島フェリーは飛行機と比べてリーズナブルであり、奄美の美しい島々と海をゆっくり眺められることができますが、船ならではのデメリットもあります。

・時間がかかる
・欠航率が高い (飛行機と比べた場合)
・条件付き出航となる場合がある

飛行機と比べて時間がかかるのは言わずもがななので、欠航率と条件付き出航について詳しく書きたいと思います。

船の欠航について

沖縄~鹿児島フェリーを利用する最大のデメリットが欠航です。

奄美諸島に行くもう一つの交通手段である飛行機と比べても欠航する確率は高く、ひとたび海が荒れると数日間欠航が連続することも珍しくありません。

島民
島民

鹿児島フェリーは少し天気が悪いだけで欠航する。台風のときは1週間連続で来ないことも珍しくないよ!

島民の方と何回かお話する機会がありましたが、口を揃えるように「鹿児島航路はしょっちゅう欠航する」と語っていました。特に大きな港を持たない与論島、沖永良部島、徳之島は欠航率が高く、荒れた日はこの3島を最初から飛ばした便もよく出ます。

日程をタイトに組んでしまうと旅行が潰れたり、逆に数日間家に帰れなくなる可能性もあり得るので、船を利用した旅をする際は注意しましょう。また、食糧や燃料等もこのフェリーに依存しているので、欠航が続くとスーパーからほとんど食品が消えるそうです。何日も欠航が続くと予想される場合は観光どころじゃないので延泊せずに素直に帰った方が良いとおもいます。

条件付き出航について

沖縄~鹿児島航路では、海況が悪いと欠航は免れても代わりに条件付き出航になる場合があります。条件付き出航とは、船は一応出発するものの現地について港への着岸が困難だと判断された場合、その島を飛ばして運行される可能性があるということです。

また、条件付き出航でなくても、波向きによって停泊する港が変更されることがよくあります。
実際に私の時も与論港に到着する際は茶花港、出発する際は与論港で、行きと帰りで搭乗口が異なっていました。

停泊する港が海況によって変わるのは島民にとって常識なので、送迎サービスやタクシーを利用する場合は「○○時のフェリーを使う」と伝えれば必ず対応してもらえます。

このようにして島に着岸できない場合や、停泊する港が変更された場合、運賃は返却されますが、代わりの交通費や宿泊費の保証は行われませんので注意しましょう。

海流や波によって船の到着時間もかなり前後するのでこちらも気をつけましょう。

なお、運行情報はホームページや電話で随時確認できるので、乗船前は必ず把握しておきましょう。

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